頚椎症性脊髄症・頸部脊柱管狭窄症の治療でおすすめの病院のひとつ、埼玉医科大学病院の特徴や評判についてまとめています。
埼玉県西部、山並み迫る緑豊かな毛呂山町に所在する、病床数800床を超える埼玉医科大学病院。
かつては埼玉医科大学附属病院と名乗っていましたが、2004年に現在の院名に変更されました。
埼玉医科大学病院で頸部脊柱管狭窄症の診察・治療にあたるのは、整形外科・脊椎外科です。
リウマチ外来、股関節外来、脊椎・脊髄外来、膝関節外来、スポーツ医学外来、手の外科外来、肩関節外来、足の外科外来、骨粗鬆症外来など、整形外科のほどすべての診療分野をカバー。
各特別外来において、それぞれの専門医が診療にあたり、高いレベルの医療を提供してくれます。
実績のほうも、受診外来患者延べ総数38,453名(うち、新患総数3,335名)、脊椎手術数178件(すべて2017年度)と十分。
椎弓切除術、椎弓形成術、椎間板切除術、脊椎固定術、脊椎制動術(X-stop)、椎体形成術(BKP)など、あらゆる手術の実績があるので、年齢や症状に適した施術を受けることができるでしょう。
手術以外にも、薬物療法や理学療法など、さまざまな方法で治療にあたっており、体に負担の少ない、最適な方法で治療を受けることができます。
なお、大学病院という特性上、ほかの医療機関からの紹介状がない初診の場合は、「初診に係る費用」として保険外併用療養費(4,000円)を求められます。
診察の際は、それを了承しておいてください(救急などのケースは除外)。
埼玉医科大学病院の整形外科・脊椎外科では、脊椎に関わる次のような疾患の治療に対応しています。
これらの疾患では主に手術による治療が採用されます。対応できる手術法は上記にも挙げた椎弓切除術や椎弓形成術など、いずれも高度な技術と経験を要する手術法ばかりです。
埼玉医科大学病院は県内でもトップクラスの受診患者数があり、医師の経験値も自然と高くなっていると考えられます。そのため、対応できる疾患の種類や手術法の守備範囲も幅広くなるというメリットがあります。
ただし、患者さんによって適した手術法は当然異なるものです。そのため、担当医の判断だけでなく常にチームで治療法を吟味し、最適な手術法・治療法が選択されることは言うまでもありません。
整形外科・脊椎外科の医師は、2018年現在31名在籍していますが、そのうち脊椎・脊髄の診察を行うのは、鳥尾哲矢教授ほか総勢4名のスタッフです。
脊椎・脊髄の専門外来は毎週火曜日のみですので、受診する際は注意が必要です。また、火曜日に鳥尾教授の診察を受けるには予約・紹介が必須となります。
ただし、側湾症の患者さんにかぎり、第1・3・5月曜日の午後に鳥尾教授の診察を受けることが可能です(要予約・紹介)。側湾症に悩んでいる埼玉在住の患者さんは利用されるとよいでしょう。
大学病院ならではの特長として、75歳以上の後期高齢者や、内科的疾患を併発している患者さんにも臨機応変に対応できる点があげられます。
スタッフや設備の乏しい病院では、これらの患者さんはリスクが高く、高度な治療の選択をあきらめる場合もあるようです。しかし、埼玉医科大学病院では医療技術・設備・スタッフのいずれも高いレベルをキープしているため、安心して治療をゆだねられるのではないでしょうか。
埼玉医科大学病院は、県内に2ヵ所しかない「特定機能病院」でもあります。難病指定を受けている患者さんが特定機能病院で治療を受けた場合、自己負担分の医療費が大幅に減額されるため、同院には県内の難病患者さんが集まります。そのなかには脊椎疾患の患者さんも多くいるようです。
そこで同院では「難病センター」を併設し、難病患者さんの診断・治療・医療相談にあたっています。同院には170名以上の指定難病登録医が在籍し、看護師やソーシャルワーカー、基礎系の研究者などと協力しながら、難病患者さんのQOL(生活の質)をあげるために全面的なサポートを行っています。
埼玉医科大学病院の名医情報をご紹介します。
織田弘美医師は、埼玉医科大学病院の院長であり、同院診療部長、同整形外科・脊椎外科主任教授です。脊椎の専門医ではありませんが、整形外科医として40年以上のキャリアを誇っています。学生や専門家を対象とする教科書や論文も数多く執筆しており、日本リウマチ学会監事の要職もつとめています。
鳥尾哲矢医師は、埼玉医科大学病院整形外科・脊椎外科の教授です。脊椎・脊髄部門の筆頭スタッフとして、准教授以下の専門医を指導する立場にあります。日本整形外科学会専門医、日本脊椎脊髄病学会指導医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医といった資格を保有しています。