頚椎症性脊髄症や頸部脊柱管狭窄症の治療でおすすめの東京の医療機関のうち、ここでは東京山手メディカルセンターについて紹介しています。
東京山手メディカルセンターは、病床数418床、1日あたりの平均入院患者数304.8人、1日あたりの平均外来患者数1,133.2人(いずれも2012年)の病院。
戦後まもない1947年に社会保険山手病院として設立されて以来、社会保険の中核的病院として、また全国に51ある社会保険病院グループの一院として、高度な医療を提供し続けてきました。
東京山手メディカルセンターといえば、知る人ぞ知る「痔の病院」として有名ですが、頸部脊柱管狭窄症をはじめとした脊椎脊髄の治療にも定評があります。
専門外来として「脊椎脊髄センター」を設けてあることからも、その専門性の高さをうかがい知ることができるのではないでしょうか。
その脊椎脊髄センターでは、腰痛、肩こり、首痛などの一般的な症状から、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、頸椎症性脊髄症、脊髄腫瘍をはじめとした疾患の手術まで、あらゆる脊椎系の治療に対応。
最新の検査・治療を導入し、これまでは医療界全体で治療実績が芳しくなかった治療の実績も、どんどんあげてきています。
2013年の頸部脊椎系の実績も、平均月間執刀数では3件前後、年間執刀数32と確固たる数字があるので、安心して治療を任せることができるでしょう。
東京山手メディカルセンター内に設置されている脊椎脊髄外科では、日常的に起こりうる腰痛や肩こりのほか、椎間板の髄核が外に飛び出て痛みや痺れを引き起こす腰椎椎間板ヘルニアなどの重大疾患の手術も行っています。
この脊椎脊髄外科でも、最先端医療技術を導入するよう心掛けられているため、脊髄の疾患で悩む患者さんの力になっているといえるでしょう。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアについては、外来での保存的治療を治療の原則としており、安静にしたり神経ブロックで症状緩和を図ったりします。しかし大きな椎間板ヘルニアなどの場合は、術後の痛みが少ない内視鏡下手術を行ない、多数成功させています。
脊柱管狭窄症に関しては、腰部脊柱管狭窄症の実績が多数です。診療数は、2016年と2017年には25?30件ほどあり、その信頼性の高さを物語っています。
治療は腰椎椎間板ヘルニアと同様、外来での保存的治療が基本です。鎮痛剤を服用したり、コルセットを装着したりすることで、症状を軽くさせます。
上記のような保存的治療により症状が軽くなる方も多いですが、手術が必要な場合もあります。
その場合は、狭窄の範囲や程度によって変化するものの、関節突起の一部を取り除いて神経圧迫をなくす「開窓術(かいそうじゅつ)」と、脊髄神経の後ろにある椎弓という骨を部分的に切除する「部分椎弓切除術」を行います。
手術後2日経過すれば歩行が可能になるので、入院期間も1?2週間と比較的短い期間です。
日本整形外科専門医、脊椎脊髄外科指導医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医としての資格を持つ、脊椎脊髄外科の部長です。
整形外科一般を専門分野としており、特に脊椎外科のプロフェッショナルです。
骨粗しょう症性脊椎圧迫骨折に伴う遅発性神経麻痺に対して、HAスペーサを後方挿入し、潰れてしまった椎体を再建する方法を工夫した記録が学術特集として掲載されるなど、脊椎疾患治療の発展を常に模索しています。
専門分野は足の外科、整形外科一般。主な資格は日本整形外科学会員、日本足の外科学会員、アジア足の外科学会員です。
保有資格からも分かるように、足のエキスパートとして日々活躍していらっしゃいます。患者さんに分かりやすく、丁寧な診療を心がけていらっしゃるようです。
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医の資格を有している方です。
専門分野は脊椎脊髄外科で、東京山手メディカルセンター以外に千葉中央メディカルセンターにも勤務されています。
患者が知りたい東京山手メディカルセンターの環境や、実際に診療を受けた人の口をご紹介します。
椎間板ヘルニアが数年ぶりに再発。他の科でもお世話になり、信頼を置いているこの病院で見てもらいました。レントゲンに加え、MRI検査を受けました。ドクターの診断は、過去の症状と同じく、痛みは大きいものの手術は必ずしも必要ではなく、痛み止めの薬を処方して経過観察し、それでも痛みが治まらない場合はブロック注射や、その都度対応を考えるというものでした。
初めて椎間板ヘルニアを患ってから、何度か症状が出たことがあり、複数の病院で診ていただいていましたが、東京山手メディカルセンターさんは、処置も適切でした。椎間板ヘルニアは、複数回症状が出ると手術を勧めるドクターが多いと聞いています。
私が手術をする必要のある症状だったのかどうかは分かりませんが、ドクター自身が「なるべく手術をすることなく症状が落ち着くことが一番ですので」と何度もおっしゃっていたのがとても好印象でした。病院経営は手術数が多いほど楽になるということも耳にします。こちらの病院では患者の負担を最低限に抑えることを第一に考えているような印象を受けました。
東京山手メディカルセンターの担当の先生は、診察がとても丁寧かつこちらの話もきちんと聞いてくれます。総合病院なので予約をしていても待ち時間はそれなりに長いことが難点といえば難点ですが、総合病院にしては待ち時間が少ないと思いますし、診察さえ終われば会計も機械で診察カードを使って自動で会計ができるので便利です。薬局が近くにたくさんあるため、処方箋をもらうまでの時間も短いです。