頸部脊柱管狭窄症は、肩や首周りの筋肉の凝り、腕や指に痺れを生じる病気です。徐々に症状が進行するので、すぐに気づくことは難しいかもしれません。しかし、悪化すると日常生活に影響を及ぼすため早期に対応することが重要。ここでは、早期発見のために知っておくべきポイントを解説します。
頸部脊柱管狭窄症は、首や肩まわり、腕や手指に痛みや痺れが出る病気です。日常生活において、以下の症状が当てはまる場合は頸部脊柱管狭窄症の可能性があります。
このように、頸部脊柱管狭窄症は首を周囲や上半身に症状が現れ、徐々に進行するため自分では気づきにくい病気です。
症状が進行すると、微細な手指の運動や歩行障害、排尿障害を引き起こす可能性があります。さらに、人によっては日常生活に影響を及ぼすかもしれません。
もし、当てはまる症状がある場合は自己判断をせず、病院で必要な検査を受けて、医師からの判断を待つようにしましょう。
頸部脊柱管狭窄症の原因は、生まれつき脊柱管が狭く、神経が圧迫されやすい先天性と何らかの原因で生じる後天性に分けられます。
後天性の場合は、加齢によるものと交通事故や格闘技などのスポーツによって、頚椎の負担を増して発症することが多くみられます。また、ストレートネックといい前屈みや猫背の姿勢が習慣になっている方でも発症しやすい病気です。
このように、頸部脊柱管狭窄症の原因には、遺伝や加齢のような自然に起きるケースと首や肩まわりに過度な負担をかけることで起きるケースがあると知っておきましょう。
頸部脊柱管狭窄症は、悪化してしまうと慢性的な首や肩の痛み、手先の痺れが強まり、移動機能や歩行機能に支障をきたすことにつながります。また、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症、頸椎後縦靭帯骨化症などの病気が隠れている可能性があるでしょう。
そこで、手術など大きな治療になる前に早期に発見できるよう、まずは病院の医師に相談することをおすすめします。適切な対応を受けて、辛い症状を上手にコントロールしましょう。