気になる脊柱管狭窄症・頸部脊柱管狭窄症の治療費用についてまとめました。
「脊柱管狭窄症・頸部脊柱管狭窄症の治療は何科でするのか?」
このような疑問をたまに耳にしますが、一般的な病院の場合、整形外科や脳神経外科などで行なわれます。専門性の高い病院なら、担当医にお任せすれば問題ないでしょう。
では、どれくらいの手術費用がかかるのでしょうか?
病名 | 費用相場 |
---|---|
脊柱管狭窄症 頸部脊柱管狭窄症 |
25万円~60万円程度 ※入院の必要あり |
おおよその費用は上記の通りですが、手術方法によって費用にも差が出てきます。
場合によっては、高額医療制度を利用するといいでしょう。
頸部脊柱管狭窄症の治療方法によって、保険が適用されるものとされないものがあることを知っておくと良いでしょう。
高確率で完治できる治療だとしても、高額な医療費が必要となるのでは、治療を受けるかどうか考えてしまいます。自分に負担がないように治療内容や費用をしっかり見極めて、適切な方法を選ぶことが大切です。
ここでは、保険が適用される治療方法と適用されない治療方法について紹介していきます。
【保存療法】
人体を傷つけない(出血しない)治療法で痛みを和らげる方法です。この中に、薬物治療や神経ブロックも含まれます。
【理学療法】
手術を行う前に取り入れることがほとんどで、症状の状態によっては理学療法で改善できる場合もあります。
上記の療法は、保険が使えますので通院1回につき、500円~2,000円程度で収まります。
【整体・整骨院】
神経を圧迫している所を人の手によって正しい位置に整える治療方法で、整体院によって費用は様々です。
【PLDDレーザー】
脊髄にレーザーを照射して、神経を圧迫している原因を取り除きますので、短期間で高い効果が得られます。傷が目立たないだけでなく、内視鏡手術よりも複雑さがありません。
ここでは、手術法と入院日数、費用について説明していきます。
MELとは腰部脊柱管狭窄症に対し、MED(内視鏡下腰椎椎間板摘出術)という方法に準じた内視鏡を用いて狭くなった脊柱管を広げる方法を指します。
腰椎椎間板変性症や腰椎不安定症などの治療に用いられています。内視鏡とX線透視装置を用いて椎体間を固定する術式です。患部の椎間板を取り、その部分にチタン製の「ケージ」という鳥かごのようなものを入れ込みます。そして、ネジを4本入れて、ネジとネジを「ロッド」と呼ばれるチタン製の金属棒でつなぎ固定していきます。
DST法とは、骨や神経、靭帯などを傷付けずに治療を行えるため、身体にかかる負担が少ない治療法です。日帰りで手術を行っている医療機関が多く見られます。
手術方法 | 入院 | 手術費用 |
---|---|---|
MEL(内視鏡下腰椎椎弓切除術) | 入院:4~7日間 | 保険適応(3割負担): 25万円~30万円 |
ME-PLIF/TLIF(内視鏡下腰椎椎体間固定術) | 入院:8~10日間 | 保険適応(3割負担): 60万円~85万円 |
DST法(ディスクシール治療) | 入院:なし(日帰り) | 保険適応外: 1箇所(1,320,000円) 2箇所(1,430,000円) 3箇所(1,540,000円) 4箇所(1,650,000円) |
入院期間が5日~7日ほど必要な頸椎椎間板ヘルニア前方手術だと27万円~40万円ほど、10~15日の入院がある頸部脊柱管狭窄症は、23万円~30万円くらいかかるようです。
また、頚椎症性脊髄症において、脊椎固定術が60万円程度、椎弓形成術が45万円程度かかるところもあります。
個人個人の症状や手術方法によって、治療費に数十万円も幅があり、「頸部脊柱管狭窄症の治療」といっても、ひとくくりに手術費用を出せないのが現状といえます。
当然、入院期間が長くなるほど、治療費も高額となる傾向にあります。
現在では、だいたい1~2週間程度で退院できることも多いようです。短い場合だと、5日から1週間で退院できるケースも…。
上記で紹介した手術費用は、あくまでひとつの目安です。
前述のように手術内容のほか、症状の軽重、治療を受ける医療機関やリハビリ施設によって、最終的な総額も変わってきます。
頸部脊柱管狭窄症の治療を受ける前に、あらかじめ病院で確認しておくと安心でしょう。
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