日常生活の中で、頚部脊柱管狭窄症を予防する方法はいくつかあります。
手術が必要になるほど症状が悪化する前に、日頃から実践できる簡単な予防を行うことも大切です。ここでは具体的にどのような予防法があるのかを紹介します。
建物でもそうですが、人の身体もねじれに非常に弱い構造になっています。特に首の骨は可動範囲が広く、腰よりもねじれに弱い構造をしています。
日常の何気ない動作や姿勢の癖が、頚部(首)に負担をかけてしまいねじれを引き起こしている場合があります。
また、生活の中で首だけが歪むことは滅多にありません。身体全体の骨は連動しているので、姿勢の歪みが地続きで首にダメージを与えている場合も考えられます。
首に負担をかけないように意識したうえで、肩のバランス・骨盤・両脚のバランスや普段の姿勢に偏りがないかをチェックしましょう。
一度整体師に診てもらって、アドバイスなどを受けることをおすすめします。
頚部脊柱管狭窄症のリスクを抑えるうえで最も肝心なことは、首まわりの筋肉の反射を落とさないこと。
歳を重ねるほど人は筋肉量が減り、反射によるとっさの対応力も鈍くなってしまいます。首は衝撃の影響を受けやすいので、首まわりの筋肉の反射能力を維持することは重要になります。
そのため年齢にかかわらず、適度に運動する習慣は重要になってきます。
一方で身体に負担をかける激しい運動・筋トレや、間違ったストレッチはむしろ身体の状態を悪化させる場合もあります。
あまり負担をかける動きをしないように注意しましょう。また首まわりが重要だからといって、首を重点的にトレーニングするのも危険です。
ウォーキングやラジオ体操程度の運動でも、首の筋肉の反射は十分に鍛えることができます。正しく予防するためには簡単な運動を心がけましょう。
お腹まわりの内臓を冷やすと筋肉が硬く凝ってしまいます。それらの不調は骨格の歪みやねじれに結びついて、結果的に頚部脊柱管狭窄症の原因になります。
それだけでなく筋肉が凝ると慢性的な肩こりや腰痛、ギックリ腰といったその他のトラブルも招きやすくなってしまいます。
寒い季節や冷房が強い部屋といった気温の低い環境は、季節を問わず身体も内臓も冷やしやすいので気をつけましょう。
また、頚部脊柱管狭窄症を予防するためには、お腹まわりを冷やさないよう適度に温めるなどの対策が重要になります。
身体全体の血行を良くすることを意識しましょう。入浴やマッサージは血の巡りをスムーズにして筋肉の凝りを解消するのに効果的です。
既に凝っている筋肉はほぐし、身体を冷やさないよう意識しましょう。