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詳しく解説!頸部脊柱管狭窄症に関わる専門用語

頸部脊柱管狭窄症の用語集

脊椎間狭窄症について調べていると、しばしば難解な医療用語を目にしてしまい、内容がわからず困ってしまった人も多いでしょう。そこで、脊柱管狭窄症に関連するさまざまな用語について解説します。

頸部脊柱管狭窄症(けいぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

頸部脊柱管狭窄症とは、簡単にいえば首の骨の神経が圧迫されることで、さまざまな症状が現れる病。主に現れる症状は、手のしびれや痛み、首や肩周りのコリや痛み、歩行障害、排泄障害です。「頚椎症性脊髄症」(けいついしょうせいせきずいしょう)の一種でもあります。

この症状の主な原因は、加齢や長年の姿勢の悪さだといわれています。加齢によって椎間板の弾力性がなくなり、椎間板が変形することで、神経を圧迫したりします。また、姿勢の悪さにより椎間板の変形や靭帯の肥厚化(ひこうか:靭帯が分厚くなること)が起こりやすくなります。

悪化すると痛みが激しくなるほか、歩行も満足にできなくなるため、早目の治療が必要となります。軽度の場合は、主に装具療法と理学療法(リハビリ)によって治療が行われます。一方、重度の場合は、痛みを和らげる薬物療法に加え神経ブロック療法、椎間板や靭帯の一部を切除する外科療法などが行われます。

頸部(けいぶ)

頸部とは、頭部と胴体を繋ぐ部位のことで、簡単にいえば首の部分を指します。筋肉や頚椎(けいつい)によって頭部を支えており、動脈や食道、脊柱管など人体にとって重要な組織や器官が通っています。

脊柱管(せきちゅうかん)

椎骨の間にある、脊髄・血管・神経の通り道。脊柱管にある神経は、脳から体へ送る命令を伝える神経であるため、この神経が傷つけられると体が動かせなくなり寝たきりになる可能性がある重要な神経です。

脊柱管狭窄症は、この脊柱管が狭くなり神経を圧迫することで、体の痛みや痺れが現れるようになる病です。

脊髄(せきずい)

脊髄は、脳からの命令を体に伝える神経のことです。よく脊椎と混同する人も多いですが、脊椎は背骨全体を指す言葉なので、脊髄とは異なります。

脊髄は椎骨によって構成される脊椎に守られていますが、椎骨の間にある椎間板の変形や、靭帯に肥厚化が現れると圧迫され、頸部脊柱管狭窄症のような症状が現れます。

馬尾(ばび)

馬尾は、脊髄の腰部から下へ枝分かれする、細い神経の束のことを指します。ちょうど馬の尾のように見えることから、この名前がつけられました。この馬尾や神経根が圧迫されると、運動機能の低下、排泄の障害、感覚障害、神経障害性の疼痛(とうつう)などが現れます。

神経根

神経根とは、馬尾から分岐した、神経の根本にあたる部分のことです。この神経根からさらに末梢神経が枝分かれし、脳からの命令を手足に伝えたり、逆に手足が受けた刺激を脳へ伝えたりします。

この神経根が圧迫されると、手足の痺れによる運動障害や、痛みなどの感覚障害といった症状が現れます。

椎間板(ついかんばん)

椎間板とは、椎骨と椎骨の間にある軟骨組織のこと。椎骨にかかる衝撃を吸収するクッションのような役割を持っています。若いころであれば弾力性があるため、圧力がかかっても柔軟に支えられます。

しかし、高齢になると徐々に弾力性が失われ、負荷に耐えきれず潰れてしまうことがあるのです。すると、潰れた椎間板は椎骨から飛び出し、脊髄を圧迫するようになります。これが腰椎脊柱管狭窄症や、頚椎脊柱管狭窄症の原因なのです。

靭帯(じんたい)

靭帯とは、骨と骨を繋ぐ筋状の組織のこと。関節の位置を固定すると同時に、動きを制御する働きがあります。脊柱周辺にある靭帯は、脊柱管からお腹側にある前縦靭帯郡と、背中側にある後部靭帯郡の大きく2つに分けられます。

その中でも、後部靭帯郡に属する黄色靭帯は、脊柱管狭窄症を招く原因にもなります。姿勢の悪さによって強い負担がかかりやすい靭帯なので。猫背などの悪い姿勢を長期間続けると、この黄色靭帯が引っ張られて肥厚してしまいます。それにより脊髄が圧迫され、脊柱管狭窄症を発症するのです。

神経ブロック療法

神経ブロック療法とは、簡単にいえば脊椎や関節の痛みを軽減する、強力な麻酔注射のようなものです。神経へ伝わる痛みを「ブロック」する治療法だといえばわかりやすいかもしれません。従来は神経根への麻酔注射や、硬膜外への麻酔注射のことを指す治療法でした。

しかし最近では、高周波熱凝固法やパルス高周波療法、硬膜外脊髄電気刺激療法など、麻酔薬を用いない治療方法も開発されています。その場しのぎの治療法だと思う人も多いでしょうが、血流改善効果によって痛みの発生を軽減できるため、継続的に痛みを抑えることもできるのです。

硬膜外(こうまくがい)ブロック注射

硬膜外ブロック注射とは、脊髄を覆う硬膜という組織と、黄色靭帯の間にステロイド剤や麻酔剤を注入する治療法です。顔面以外の、ほぼ全身の痛みへ対処できるため、どの神経で炎症が発生しているかわからない場合に用いられます。

主にペインクリニックなどでこの注射は行われ、指先の感覚でのみ行われる盲目的方法と、レントゲンの透視下で正確に注射をする方法があります。

神経根ブロック注射

神経根ブロック注射は、駐車によるブロック療法の中で、最も痛みや炎症の改善効果が高いといわれる治療法です。痛みや炎症が発生している神経の周囲に、直接ステロイド剤や麻酔剤を注入するため、高い鎮痛・抗炎症作用が得られます。

また、注射によって痛みが発生している神経を見つけ、手術をする場所を見分ける検査として用いられることもあります。高い効果があるため硬膜外ブロック注射でも効果がない場合に、この神経ブロック療法が用いられることがあります。この注射は主に治療は整形外科などで行われ、レントゲンで透視をしながら慎重に施術します。

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