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首の痛みは頸部脊柱管狭窄症の可能性も!放置すると危険【東京】

肩こり

頭痛・肩こり・吐き気・めまいなどの症状が起こる頸部脊柱管狭窄症とは、具体的にどのような病気かについて解説します。

日常生活に支障をきたす頸部脊柱管狭窄症とは

神経や脊髄などが通り、これを保護する役割もある脊柱管。その脊柱管がなんらかの要因で圧迫されるのが、頸部脊柱管狭窄症です。

頸部脊柱管狭窄症を患うと、首に痛みを感じる、手足にしびれを覚える、指先がうまく動かなくなる、力が入りにくくなるなどの症状が現われるようになります。

症状が進行すると、ひどい場合だと、排泄・排尿することもままならないようになるため、早期発見・早期治療が求められる病気といえるでしょう。

さらに頸部脊柱管狭窄症が悪化すると、手の自由がきかない、歩行が困難になるなど、日常生活を送るのにも支障をきたします。

首の痛みは頸部脊柱管狭窄症の可能性も!

首の痛みの原因は様々です。頸部脊柱管狭窄症を発症している場合もありますが、似た症状があらわれる他の病気の可能性もあります。

首の痛みを生じる原因をいくつか挙げながら、頸部脊柱管狭窄症とあわせて解説します。

筋肉の挫傷や捻挫

「筋肉の挫傷」とは、一般的に肉離れや筋違いと呼ばれます。筋肉や腱が外部からの衝撃や限度を超えて引き伸ばされた際に生じます。

また、捻挫は靭帯の外傷です。靭帯は骨同士をつなぐ組織で、関節が通常動く範囲を超えないように安定させる役割もあります。

これらは激しい運動の最中に起こりやすいのですが、日常生活の何気ない動作で起こることもあります。

その場で痛みに気づけばよいのですが、他の事に集中して痛みを感じることがなく、後日になって症状に気づき、不安になる場合もあるでしょう。

なお、就寝中に起こることもありますので、寝起きの身体に違和感がないかについても気に掛けておきましょう。

軽い症状であれば、安静にしていれば自然に治癒する場合が多いですが、痛みがひどかったり、長期間に渡って改善がみられない場合は、なるべく早めに医療機関等へ相談することをおすすめします。

頚椎椎間板ヘルニア

頸椎は全部で7つありますが、それらの間をクッションのように支える役割をしているのが椎間板です。

頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板が外に飛び出して神経を圧迫し、首や腕だけでなく、下半身にまで症状が及ぶこともある病気です。

頚椎椎間板ヘルニアの初期症状として、首の痛みがあります。あわせて肩こりや背中、前胸部にも痛みが生じる場合があります。

症状が進行すると、しだいに腕や手、頭部や顔面に痛みなどを生じ、ひどい場合は、歩行障害に至ることもあります。

治療については、初期の場合はリハビリテーションを軸に、投薬や注射等の保存療法が行われるのが一般的です。

保存療法によっても症状の改善が見られない場合や悪化する場合は手術療法の選択も視野に入れなければなりません。

頚椎椎間板ヘルニアの原因としては、加齢による椎間板の老化が挙げられます。

また、激しいスポーツによって首周りへの衝撃が繰り返された場合や、姿勢の悪い状態で仕事を行うことも原因となり得ます。

症状が現れたら医師等の専門家に相談するのが先決ですが、普段の生活においても正しい姿勢を保ち、首への過度な負担を防ぐことを心がけて、予防に努めたいものです。

参考:日本脊髄外科学会:頸椎椎間板ヘルニア

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は、首または肩に痛みを生じ、腕や手に広がる病気です。痛みと共にしびれやチクチクと刺すように感じることもあります。

胸郭出口とは、首と胸の間に存在し、血管や神経等様々な器官が集中している場所でもあります。これらの器官が、周囲の肋骨や鎖骨、筋肉等によって締めつけられることで症状が出ます。

この病気は30代から50代の女性に多く、なで肩の場合に発症しやすいと言われています。

医療機関を受診する前の自己診断方法として、腕を横に広げながら上にあげ、顔を上げて指先を見ます。

続けて、息を吸い、そのまま息を止めます。その際に強いしびれを感じ、手首の脈が止まる状況が確認できれば、この病気を発症している可能性があります。

治療は、肩の筋肉を鍛える等の運動がまずは推奨されます。この方法で症状が改善することも多いため、専門家の指導の下、適切な運動を行うことは有効な治療法と言えます。

また、非ステロイド系抗炎症薬などの投薬治療も有効とされています。それでも症状が悪化する場合は、手術による治療が求められます。

なお、この病気は診断を明確に確定できる検査は今のところ無く、原因も多くの場合不明とされるため、日頃から予防策を講じることは難しいのが現状です。

そのため、症状が出たらできる限り早めに専門家に相談し、早期に治療を開始するのが最善の策と言えそうです。

参考:MSDマニュアル:胸郭出口症候群

ウイルス性髄膜炎

ウイルス性髄膜炎の代表的な症状として、首の後ろが硬直したり、浮腫むことが挙げられます。下を向こうとすると、うなじの辺り等に痛みを感じることが多いようです。

首の硬直や痛みが生じる前に発熱や頭痛が現れる場合が多いので、これが他の病気との違いを判断する基準の一つになります。

しかしながら、初期の症状が現れない方も稀にいるので、早計な判断はできません。

ウイルス性髄膜炎の原因は、病名にもある通り、ウイルスによる感染です。

その感染ルートは様々で、空気中に浮遊しているウイルスを吸い込んだり、蚊などの虫にさされたり、トイレで汚物に接触すること等が挙げられます。

治療については、多くの場合対症療法となり、栄養・水分をしっかりと摂り、安静にすることで、自然治癒を目指します。

この病気は、軽い場合には風邪と似たような症状のみが現れ、医療機関の受診さえ必要無い場合があります。

しかし、一方で、入院が必要になるような重い症状に進行する可能性もあるため、完治するまでは経過観察を怠ってはいけません。

頸部脊柱管狭窄症

頸部脊柱管狭窄症の症状は、首まわりや肩の痛み、こり等がありますが、進行すると、腕や首だけでなく、その症状は下半身にもおよびます。

足のもつれが生じ、通常の歩行が難しくなったり、階段の上り下りができなくなることもあります。

また、頸部脊柱管狭窄症によって、自律神経が乱れ、頭痛や耳鳴り、うつ等の症状を併発する場合もありますので、その点にも注意が必要です。

進行のスピードが比較的緩やかで症状に気づきにくいため、重度になってから医療機関を受診することの無いようにしたいものです。

この病気の原因としては、身体の成長に伴って脊柱管が締め付けられてしまう、生まれつきのものと、脊柱管内に存在する黄色靭帯の変性によるものがあります。

身体の成長によるものは若年層に限られますので、成長期を過ぎた方は、加齢による筋力の衰えが原因となる黄色靭帯の変性が起きていないかを確認する必要があります。

これらの原因に加え、生まれつき脊柱管が狭い方が、激しいスポーツや交通事故等で身体への大きな衝撃を受けた場合にも頸部脊柱管狭窄症を発症する場合があります。

さらに、日頃の何気ない体の姿勢が原因になることもありますので、普段から背筋や首筋に過度な負担をかけないよう注意しましょう。

他の予防法としては、重い物を持つ機会をできるだけ減らすなど、腰への負担をかけないことも大切です。腰へのダメージは背中を通じ首周りへの負担につながります。

また、高さが適切でない枕を使用することで、首への負担をかけ続けることにもなりますので、寝具を見直したり、寝姿についても、可能な範囲で改善することをおすすめします。

特に高齢の方は、段差でつまづいたり、床ですべったりして転倒しないよう注意が必要です。転倒は脊柱管狭窄症の原因にもなりますし、もっと重篤な状態を招くことにもなりかねません。

これらの予防策を心がけていても、残念ながら発症してしまうことがあります。その際は、初期症状のうちに医療機関を受診した方がよいのですが、気づきにくい場合もあります。

脊柱管狭窄症の代表的な初期症状として、手先を使った作業が難しくなることが挙げられますが、高齢の方であれば単なる老化現象と勘違いし、見過ごしてしまう場合がありますので、洋服のボタンが上手くかけられなかったり、ペンで文字を書いた時、いつも通りの字が書けない等の状態が見られたら、専門家への相談をすぐにでも検討しましょう。

頸部脊柱管狭窄症の診断について

診断にあたっては、MRIやCTなどの画像検査をはじめ、頚椎X線撮影などで総合的に判断するため、相応の診察・検査設備のある医療機関での受診が必須です。

その結果、脊柱管前後径が12~13mm以下であれば、頚部脊柱管狭窄症と診断されます。

初期で軽度の症状であれば、理学療法や運動治療での治療も可能ですが、それでも改善しなかったり、多くの場合は手術による治療が必要です。

手術方法には、頸椎前方固定術、椎弓形成術などいくつかの手術方法があり、症状や原因にあわせて、もっとも適した手段をとることになります。

「そのうち自然に治るだろう」とそのままにしておいても、症状が改善することはありません。

症状に気づいたら、なるべく早く病院で診てもらい、すみやかに治療に入るようにしてください。

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